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∞気流法お知らせ

ヒトが人となった原点、直立二足歩行に基づく動作のエッセンス

2008年7月

〈型〉を通して身につける

追体験をする

様々な身体技法や心身開発法は、本来は、色々な人々が人生を捧げ、沢山の出会いの中で沢山の失敗をしたり、成功したりして見出した体験知の集成です。有名、無名の天才や夥しい無名の人の想いがそこに込められている。それは底光りする実践的な英知です。
その多くは〈型〉として伝えられます。私たちはその〈型〉を通して追体験し、自らの身で感じ確かめ、やがて本来自らの身にもそなわっていながら埋もれていた英知に気付き出します。気付けばそれを体現し、実践に応用する技となる。

言葉も〈型〉になる

色々な理論もよいが、〈身体技法〉では何よりも〈型〉に則してゆくことが大切です。
ところで、私たちが使っている言葉も、ものごとを規定する〈型〉の側面があります。身体技法の〈型〉が伝わる際にこの言葉という〈型〉もそれに則して伝えられるのが本来は理想でしょう。けれど言葉の方だけが身の実践を蔑ろにして伝えられると害も生じます。言葉にとらわれるからです。先人からよいタイミングで言葉が伝えられるのが理想です。(その意味では本来身体技法ではマスプロ教育は合いません。)
∞気流法の身体の文法と、その中の〈タケのやわらげ〉は、そのようなことを工夫に入れた〈型〉となっているのです。
特に〈タケのやわらげ〉は、ごく体感的なところにはじまって、身心統一の世界に入り、いわゆる〈天人合一〉とか〈天心〉とか、〈自然との一体性〉の世界にも導きます。それがあらゆるアートや出会い、健康を含めた日常活動を支える働きになります。


(坪井香譲記)