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∞気流法お知らせ

タケのやわらげ─ さまざまな展開

静かで深い〈爆発〉


「タケのやわらげ」を続けていると、やがて、体内に静かに沁みわたるような、それでいて深い底からひびきわたってくるような、時に激しくけれどもゆっくりとした、いわば〈いのち〉の〈爆発〉のような感覚が湧き上がってきます。それは時に涼しく、時に温かく熱く全身にゆきわたり、時として心身に様々な変化をもたらしてきます。
以下、その一部を紹介します。(これまでの報告と重複するものもあり)

  • 東京朝日カルチャーセンターで講習(平成二十年六月二十一日)の後、参加者三十七名のほとんどの人(半分ははじめての人)が、靴を履いてみるとゆるゆるになっている。足が引き締まったのです。これは十五分くらい「タケのやわらげ」をしたら、ほとんど全ての人に起ることです。
  • 足の裏の感覚がよみがえり、靴を履いても土の上の砂粒まで感じられ、立ち、歩く姿勢が変わる。
  • 顔や胴体が引き締まり、スリムになる。
  • 外反母趾がすぐに改善される人がいる。
  • 睡眠中一度はトイレに立っていたのにそれがなくなる人。
  • 剣道家のU氏は公開講座で「タケのやわらげ」の指導を受けた翌日、五十年間剣道に打ち込んできて、はじめての納得しきれる〈面〉が一本出た、と晴々とした声で報告された。(これは全身心、リラックスと統一が微妙にバランスとれてはじめて可能になる。)
  • 能楽の基本動作は〈タケのやわらげ〉の原理とも通じている。観世流シテ方能楽師のK氏が、はじめて講習会でこの動きに触れた際、坪井のちょっとしたアドヴァイスを受け、お能の型である〈差し込み〉に〈タケのやわらげ〉の要領を加えると、まるで武道の達人のように投げ技が決まった。〈タケのやわらげ〉で体の〈前〉と〈後ろ〉がつながった感じがしたという。翌日、K氏が能の修業をするご子息にもこの原理を伝えたところ、能の技などがすごく変化したそうである。
  • たとえば家での会話中やテレビを見ている時など、ちょっとした言葉遣いなどが気になったとき、ふと立ち上がって本棚の辞書を引き出して調べる、それを面倒がらずにしている自分に驚く。
  • 本を読む集中力が強くなり持続力が増進する。原稿等を書く集中、持続力も。
  • いわゆる天人合一、天地一杯の我などの境地が拓かれる。
  • 身体の内側が充分感じられるようになった(身体感覚のレベルが増した)。そして歩き方がやわらかく軽くなった。