身もイノチも丸ごと包まれる
私たちの目、鼻、口等はすべて「前」へ向いています。前にある事物に働きかけ、考える際にも前へイメージを立てて考えるのが通常です。けれど、様々な事物は、本当はずっと多く、後ろからも下からも働きかけます。体は四方、八方から世界に囲まれ、包まれています。端緒は母胎内ですが、生れ、直立して意識的世界に入ってゆくにしたがって私たちは前を重視し背後を忘れがちです。いわゆる東洋的な身体技法は、失われがちな背後や下方を回復させます。人は当初抱かれてあり、その抱かれることの保証のうちに抱くことをします。生命のそのようなあり方は宗教にも、瞑想にも、武道にも通じています。
シンプルな身体技法によってそれを体感します。
─囀(さえずり)をこぼさじと抱く大樹かな─ 星野立子
講師:坪井 香譲
日時 : 2010年 3月6日 土曜日 15:30〜17:30
受講料(税込): 会員 3,150円 一般 3,780円(入会不要)
持ち物 :動きやすい服装(更衣室あり)。素足または靴下。
場所 : 新宿住友ビル4階 朝日カルチャーセンター新宿