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∞気流法お知らせ

原郷への身体 − 坪井香譲公開講座

2009年 2月14日 東京新宿

坪井師が心理学科の学生だった時、授業の一環として訪れた精神病院で出会ったある女性患者が、担当医の問いに応じて「お家に帰りたい。」と発した痛切な一言に受けたショック。師が∞気流法を発想するきっかけになった体験の一つ。果たして「われわれの本当の家(ふるさと)はどこにあるのか?」
講義はジャン・クリストフ、バベットの晩餐、三木成夫、世阿弥、吉田一穂、老子福岡伸一…そしてベートーベン交響曲第九より合唱「歓喜の歌」(詩:シラー)、トナカイを遊牧するノルウェイの民サミーの音楽家Marie Boineの歌…わずか2時間でこれらは語られ、原郷に通じる身振りとして<タケのやわらげ>を体験した。(いつもなら途中でオフィスに戻ってしまう講座担当者も「席を立つ気になれなくて、つい最後まで聞いてしまいした…」)
濃密で遠い時間に確かに触れたような講座であった。